やってみたら「案外できるやん」な話 DIYのいいところ その3

小畦 雅史

小畦 雅史

施主に寄り添うスタイルでお仕事をしている建築家です。既存の建物のリノベーションなどの再活用を得意としています。 自分たちでつくるDIYの手法を組み入れ、家づくりを住み手に近づけようとする試みも進めています。

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今日はDIYのいいところの3つ目。

「自分で工夫してつくってみようという気持ちがわく」

これもお客さんから気づかされたことです。

DIYをまじえたリノベーションの計画を依頼してくださる方々は、基本的に自分で手を動かしてものをつくるのが好きだったり、アウトドアが好きだったり、アクティブな方だったり手先が器用だったりされる方が多いので、リノベーションに関しても大方理解してちょっとサポートしてほしいぐらいなのかなと思いきや、

「壁って自分で塗れるの?」
「塗装ってどうやってやるの?」
「道具って何がいるの?」

と結構不安そうに聞いてこられる場合が実は多いのです。

住まいのDIY「自分でつくる」って現時点ではそれほど距離があるものなのだと気づかされます。

だけど一度DIYリノベーションを経験すると考え方が一気に変わるようです。

「足りないものは買うんじゃなくて、つくればいい」
「不具合があれば修理してもらうのではなくて、自分で直せばいい」

おそらくパーティなどを経て自分でつくったりレクチャーを受けているうちに、
「結構単純なことだったんだな」
「やってみたら案外できるやん」
「もしかしたらこうやったらアレもできるんちゃう?」
て感じられてるのではないでしょうか。

いつもたとえで言いますが、
「板と棒4本くっつけたら机になるやん!」
てことを再発見するんです。笑

今までお施主さんになっていただいた方々は、照明をつくったり、壁一面の収納棚をつくったり、ボイラー室を倉庫に変えちゃったり、床張ったり、部屋中塗装しちゃったり。

そんな自分でつくるマインドを手に入れられれば、ちょっとした暮らしの楽しみの実現や悩みの解消も軽やかに乗り越えられそうです。

おうちって「ここで完成!」はないと思います。
いつでもつくっていく途中。
状況も変わるし、家族も変わるし、子供も成長する。

そのたびにおうち引っ越すのも手ですが「自分でつくって住み続ける」のも選択肢の一つだなぁと思います。

次回は「みんなでつくるのはとても楽しい!」です。
お楽しみにー。

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