みんなのおうちをみんなでつくる 子民家よってこ DIYリノベーション

小畦 雅史

小畦 雅史

施主に寄り添うスタイルでお仕事をしている建築家です。既存の建物のリノベーションなどの再活用を得意としています。 自分たちでつくるDIYの手法を組み入れ、家づくりを住み手に近づけようとする試みも進めています。

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大阪は茨木市耳原地区。
地域福祉協議会からお声がけいただいて、集会所のリノベーション設計とDIYのサポートをさせていただきました。

いつも子どもがたくさん遊んでいるこの公園には、鉄筋コンクリート造4階建ての立派な公民館と、10年来倉庫として使われている、木造平屋の元老人いこいの家があります。

集会所の機能としては公民館で十分賄われていますが、25年ほど前に地域の有志によってつくられた木造平屋の老人憩いの家を何とか復活させて使いたい。
そう思われた福祉委員の皆さんが、せっかくなのでみんなでつくりたい!と声をかけてくださいました。

ある方が「集会所はお風呂がない家」とおっしゃってました。
特に今回はそうで、典型的な田の字型プランでトイレも押入れも床の間も台所もありました。
だから「みんなのおうち」なんですよね。

「みんなのおうちをみんなでつくりましょうー☆」
これが今回の合言葉。
床張、ペンキ塗り、土間砂利敷き、塀の高圧洗浄、おそうじetc…
地区の皆さんで頑張りました♪

「ほかのどの地区の集会所より楽しい改修ができたぞー!」
ってとても誇らしそうでした。

自分のおうちではないけど、みんなのおうち。
なにもしなくても誰も困らないけど、なんか楽しそうだから手伝っちゃう、とか。

建築的にやったことは、タタミをフローリングにするってのと、
ひろーい土間をつくる。
これだけです。
でも皆さんなんかとてもうれしそうにされてました。

やっぱり、
「勝手にやってもらってなんかあったら文句いう」
より、
「自分らで知恵絞ってなんかあったら創っちゃう」
ほうが楽しいですよね。
きっと。

お手伝いできてとても楽しかったですー!

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