おうちがどういう風にできてるかわかると安心♪ DIYのいいところ その2

小畦 雅史

小畦 雅史

施主に寄り添うスタイルでお仕事をしている建築家です。既存の建物のリノベーションなどの再活用を得意としています。 自分たちでつくるDIYの手法を組み入れ、家づくりを住み手に近づけようとする試みも進めています。

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今日はDIYのいいところ二つ目。

「おうちがどういう風にできているかわかる」

これはリノベーションパーティを行ったお施主さんが、
ぽろっといった一言から気づいたことです。

「あぜさんがパーティの参加者さんにその日の作業について説明しているのを聞いて、へー、そんな風にするのね、とか、普通はそういう風につくるんだーとか、いろんな話が聞けて、どんなふうに自分のおうちができているのか、部分的にでもわかるのがとても面白いんですよねー。」

これ、僕も目からウロコでした。笑

僕としては、せっかくその日に自分で壁を左官塗りしてみようとか、ペンキ塗りってどうやるのか知りたいっていう興味で来てくださってる部分もあるので、持って帰っていただける情報をお伝えしようと思ってしていたことが、実は横で聞いているお施主さんのためになっていた、ってことなんですよね。

どんな材料や道具を使うのか、職人さんがするとすればどんなふうにするのか、DIYでする場合、仕上がりの精度・美しさはどの程度になりそうか、どれくらいの時間がかかるのか、などなど、プロの仕事とDIYでできることの違いや大変さなど、いろいろな話をします。

自分で手を動かしながらそんなお話を聞いていると、きっとその価値も、大変さも、できないことも、できそうなことも、肌で感じると思います。

ちゃんと考えられてつくられたモノかどうかも、できたものを見ればある程度判断できるようになります。
どこまで行っても人の手でつくられているものです。
当たり前のことを当たり前に考えて積み上げればわかることが大半だからです。
それにかける・かけてきた時間と熱意に対価を支払う価値がある。
だからプロのお仕事は尊いんだと感じることができると思います。

また、仕上がる前の下地の状態を知ることができるのも大きいと思います。
塗装を塗る前の状態は、クロスを張る前の状態とどう同じで、どう違うのか。
床を張るためにはどんな準備をしておく必要があるのか。
そのあたりもいつもお話ししていますので、よくわかるようです。

みなさんもDIY、挑戦してみてくださいねー。
じっくり考えてみればわかることが大半です。
どうしてもわからないことは身近な工務店さんや設計士さんに聞いてみてくださいね。

次回は「自分で工夫してみよう、やってみようという気持ちがわく」です。

お楽しみにー。

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