スペースづくりのプロセスを1から10まで楽しむ 学生のための学外活動拠点「Co-PORT」DIYリノベーション

小畦 雅史

小畦 雅史

施主に寄り添うスタイルでお仕事をしている建築家です。既存の建物のリノベーションなどの再活用を得意としています。 自分たちでつくるDIYの手法を組み入れ、家づくりを住み手に近づけようとする試みも進めています。

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神戸は三宮のサンパルにある学生のための学外活動拠点「Co-PORT」
運営しているのは須磨にあるNPO法人「しゃらく」さんです。(HPはこちら

しゃらくさんから頂いたオーダーは、
「空間の中身を考えるところから学生を巻き込んで創りたい」

10月末にお話をいただいて1月末にはオープンさせるというタイとスケジュールの中、アイデア出しのワークショップを2回、空間づくりのDIYワークショップを3回行い、プロセス全体のコーディネートをさせていただきました。

アイディア出しワークショップでは、「学生がたくさん集まる場所ってどんな場所?」というお題で「言葉」と「ビジュアル」によるブレインストーミングを行ってもらいました。

みんなで考えるワークショップの手法は近年よく使用されていますが、大切なのは、「なぜみんなで一緒に考えるのか」「参加者に持って帰ってもらうものは何か」その狙いを明確にしておくことです。

その狙いについては個別に聞いていただくとして(笑)
みんなで考えた空間を、みんなの手で作り上げていきます。

インテリアとしては木製フレームで空間を仕切り、ビニルクロスをはがしっぱなし、床のビニルタイルをはがしっぱなしのざっくりした空間。

ビニルクロスはがしはワークショップとしておこない、ただはがすのは楽しくない!と、はがす前に思う存分落書きする!本格的なグラフィティに挑戦しました。

すべてのワークショップにはデザインヒーロー和田武大さんによる現場カフェを併設し、休憩や昼食時にはカフェを楽しんでもらいました。

現場やワークショップを楽しむための方法が詰まったこのプロジェクト。
このプロセスを経て、スペース運営に参加している学生さんが数人現れています。

少子化の影響もあってか、いろんな大学や高校などにもロビーや空き教室など余剰スペースができて来ています。

そんなスペースのリニューアルや活用をプロジェクト化し、活発に使い続けていくための方法としてもつかえそうです♪

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