トイレはアンティークに、子供部屋は無垢床にしたい!ちょこっとリノベ 加古川O邸

小畦 雅史

小畦 雅史

施主に寄り添うスタイルでお仕事をしている建築家です。既存の建物のリノベーションなどの再活用を得意としています。 自分たちでつくるDIYの手法を組み入れ、家づくりを住み手に近づけようとする試みも進めています。

このライターの記事一覧

加古川にお住まいのお客様。
ご依頼いただいたのは築40年の一戸建て住宅のプチリノベーションです。
ご夫婦は僕たちと同年代の当時30代半ば。
お子様はおなかの中に男の子がおられ、当時6歳の娘さんがいらっしゃいました。

古いおうちでお気に入りの場所もたくさんあって僕から見てもレトロでいいなーと思う家具や建具があったり、
当時のおおらかさが出ているような、ゆったりしたスペースの取り方はとても素敵でした。

一方でトイレは小便器が別にあって広すぎる上にさらに間仕切りがあって使いづらかったり、
洋室は絨毯張りで天井は岩綿吸音板、壁は板張りと今の生活からすると少しデザイン的にも使用感もどうかな?という状況でした。

「こういう部分的なお仕事でも、相談乗ってもらえるかなー」とお話をいただいて、いろいろお話を聞いているとトイレはほんとはアンティーク調にしたいんだよね、とか、洋室は無垢フローリングを敷きたいんだよね、などの希望が出てきまして。

おうち全体を大きく変えるには費用がたくさん掛かるし、むしろ変える必要も今のところあまり感じないんだけど、ちょこっとこんなことできるかな、というのがほんとにできるのかどうか自分ではよく判断できないと。
おっしゃってました。

で、トイレなんかは紙巻器や手洗器やタオルかけ、鏡なんかで雰囲気作りはできるし、アクセントに一面だけクロスの色を変えるといくらでも雰囲気つくれますよーとアドバイスしました。

で、一緒に芦屋まで雑貨屋さんまわって小物探し回って。
特にこの鏡はすごくお気に入りのものが見つかってとても嬉しそうにされていました。

実はこのお仕事をさせていただいたおかげで、
小さなリノベーションってほんとは住まいづくりの上でとても大切なんじゃないかなと気づきました。
おおきなリフォームだけが、新築だけが、生活を、暮らしを素敵に幸せにしてくれるわけじゃなくて。
日々の暮らしの延長の中で、みなさんがこんな風になったらいいなと考えいていることや工夫していることをちゃんとすくい取って、現実に置き換えていく。

これをちゃんとお仕事として成立させるために、いろいろ試行錯誤しているところです。

top

実績カテゴリー

読み物カテゴリー