古材建具や古材足場板でながーく使ってほしいハンドメイドの靴屋さんを創る 須磨 こうべくつ屋-kokochi sun3-

小畦 雅史

小畦 雅史

施主に寄り添うスタイルでお仕事をしている建築家です。既存の建物のリノベーションなどの再活用を得意としています。 自分たちでつくるDIYの手法を組み入れ、家づくりを住み手に近づけようとする試みも進めています。

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神戸市の西端に近い須磨。
古くは摂津と播磨の境目の摂津の西端です。

須磨離宮や須磨浦公園、壇ノ浦や一の谷などの歴史ゆかしい土地柄。
菅原道真公ゆかりの神社もあったり。

そんな須磨にあるハンドメイドの革靴やさん。
「こうべくつ屋 kokochi sun3」。

知る人ぞ知る、というか全国的に有名なのです。
各地の催事に出展されたり、受注会を開かれたりと大忙し。

そんな工房の主、森田さんと妻、陽子さんは旧知の知人で、
とても素敵な靴を創っていただいていたお客さんが陽子さん。

ある日お電話いただいて「工房移すから相談乗ってもらえないですか?」とのこと。
森田さんがつくる靴や、モノづくりに向かう姿勢、考え方に共感していた私たちは二つ返事でお引き受けしました。

ホントはね、まずは四の五の言わずに森田さんの靴に触れて、実際に履いてみて頂きたいのです。
一から十まで手づくりでつくられる皮靴素材の何とも言えないあったかさと履き心地の良さ。
この感覚を空間で紡ぎだすにはどうすればよいかともにょもにょ考えていて出てきたのが「リユース古材を手作業で活用した空間づくり」でした。

内部の間仕切り建具はフランス産古材建具と古材足場板で製作し、コストと雰囲気づくりの意味から、スギのバラ板をDIY塗装で荒くふき取り塗装して全体を創っています。

そんな時間を感じさせる古材のラフさと手づくり塗装によるラフさが、フレンドリーな雰囲気をつくっていて、森田さんの創り出す靴にとてもよくマッチした空間に仕上がったと思います。

みなさんもぜひぜひ「こうべくつ屋-kokochi sun3」チェックしてみてくださいねー。

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