DIYを住まいづくりに取り入れるコツ vol.1 なんでDIYするの??

小畦 雅史

小畦 雅史

施主に寄り添うスタイルでお仕事をしている建築家です。既存の建物のリノベーションなどの再活用を得意としています。 自分たちでつくるDIYの手法を組み入れ、家づくりを住み手に近づけようとする試みも進めています。

このライターの記事一覧

このコラムを読もうとされてる方は、きっとDIYに興味があって、自分でもそもそも何かをつくることが好きなんだろうなーと思います。

住まいづくりを楽しみたい!
自分で壁塗ったりしてみたい!
床って自分ではれるの?などなど、
いろんなご興味と意気込みで
 
「やってみたい!!」
 
って思ってらっしゃると思います。
 
 
ただ、一つだけ始める前に考えてみていただきたいコト。
 
「なんでこんなことするんだろう?」
 
ってのはもう一回自分に問いかけてみてほしいのです。
 
 
 
最近DIYリノベーション、セルフリノベーションは注目されているジャンルですが、費用面だけをクローズアップしてなんとなく始めてしまうと、
 
「こんなにしんどいと思わなかった」
「結果的に手直しが発生して高くなっちゃった」
「あんまりきれいにできなくて満足いかない」
 
こんな気持ちがムクムクと…笑
 
 
そんな結果にならないように、僕たちのような技術者が設計、工程管理のポイント、技術的に気を付ける点などのノウハウを蓄積しています。
具体的なやり方についてはサポートがいくらでも可能ですし、インターネットや雑誌で調べればいくらでも出てきます。
 
しかし、つくる楽しさを楽しさとして感じられる度合いは人によってまちまちです。
また、仕上がりのきれいさに対する満足の度合いも人によって違っています。
 
だからこそ、「どうやってやるのか」という「やり方」よりも、
今なぜ自分がDIYに挑戦しようとしているのかを、
周りの人や設計者との対話から考えてみていただきたいのです。
 
 
そのあたりを意識して住まいづくりのプロセスについて考えてみていただけると、
きっと方向性が見えてきます。
 
実はDIYなんて求めてないかもしれないし、
逆にDIYでやってみませんか?とご提案することもあります。
 
皆さんとたくさんお話しする中で、
具体的にどこまでできそうか、どこまでやるべきかのさじ加減はある程度こちらで判断できます。
 
 
DIYの目的は、
「暮らしを豊かに楽しくすること」
 
 
「暮らし」とは建築や空間そのもののことではなく、
ご飯を食べたり家族で過ごしているひとつながりの「時間」や「過程」を含んだ全体のことです。
 
 
 
こんな風に考えて僕は皆さんのDIYをサポートしています。
 
 
次回以降、
さらに具体的なお話に進んでいきます。
 
お楽しみにー。笑

top

実績カテゴリー

読み物カテゴリー