団地リノベ:「暮らしのハコ301」のできるまで vol.05【解体編】

中原 あずさ

中原 あずさ

横浜→東京→長野→神戸、それぞれの土地で暮らしながら成長し、結婚を機に神戸へ。ものつくりの仕事を活かしながら、自分の暮らしをつくることを家族みんなで愉しんでます。

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こんにちは。
団地リノベのお話し、中原あずさです。
 

改修・リノベの現場を公開して、「やりたい!」という人を募り、
「プロから教えてもらう+実際に手を動かしてみる」
というワークショップ型式で、わたしたちの家は出来あがっています。(もちろん全部じゃないけど)

その第一弾が、今回ご紹介する「解体」。

DIY好き、興味あるといっても、
なかなか「解体」まで手を出すというか
日常的にやってます、な人は多くはないと思うし、
ふだん何気なく暮らしてる建物の構造ってどうなってるんだろう?
それを知る機会もあまりないと思うんです。

ならば、みんなでやってみよう!

建築士さん+大工さん+素人さんが集まって
団地の一室、解体スタートです。

団地には、壊してOKの壁と、構造体として壊してはダメな壁とあります。
まず、南の3室を2室に変更するため、
仕切られていた壁を1枚壊します。

つづいて、北のキッチンと和室の間の壁と押入れを壊します。
あわせて、北の部屋は1つの空間にするため、天井も撤去しました。

自分で暮らす家の間取りを自分で考える。
ということは多くの人ができることだけど
(もちろん、わたしたちも考えましたー)
自分の家をより暮らしやすくするために、
壊す現場に入ることって、滅多にできないし貴重な体験だと思うんです。

もちろん、最初に壊すっていう行為は新築の際にはないんだけど、
中古住宅を購入した場合は往々にしてあると思うんです。

そして、自分の手で壊して、また作ることで、
これからの自分の暮らしの舞台となる家に対する愛着って高まるのではないかな?
って思っているんです。

解体で残った部分、たとえば壁から突き出たボルトねじ等、
生活に危険のない物は、そのまま残してあります。

むしろ、それを活用して、ハンギング植物したりしてます。
そんな「形跡」を知ってて、日々の生活のなかで感じられることが
自分で解体に取り組んだ証しでもあります。

正直、どの大工さん、工務店さんでも喜んで解体の現場に素人さん(しかも集団)を招き入れてくれることはないと思うのですが、
最近は「自分(施主)でやれるところは、やります」を設計のお話しの段階で組み入れてくれるところもあるのかな?

暮らしの場・家、というものが、もっともっと、住む人に近くなっていけると、
「どういう家に住むか?」「どういう暮らしをしたいのか?」という選択肢が広くなるとともに、自分の暮らしに対して積極的(まあ、無理して頑張る必要はないんだけど)になれるのではないかな?

そして、そんな関わりが、愉しさにつながっていくとステキだなあって思うんです。
愉しさ?なんの?
生きてることそのものだよ!

改修してる当時は、必死だけどね。

期日までに終わるのかよ~。てか、これ住めるのかよ~。ってね。

次回は【壁紙はがし編】の予定です♪

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