団地リノベ:「暮らしのハコ301」のできるまで vol.03【つくる楽しさって、なんだろう】

中原 あずさ

中原 あずさ

横浜→東京→長野→神戸、それぞれの土地で暮らしながら成長し、結婚を機に神戸へ。ものつくりの仕事を活かしながら、自分の暮らしをつくることを家族みんなで愉しんでます。

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こんにちは。
団地リノベのお話し、中原あずさです。

今回は、【つくる楽しさ】について。

どう作るか?
という、作る前の段階から考えることも楽しいし。

作ったあと、
それを自分自身で使って、イイな、ちょっと不便だな、とか。
実感できるトコも楽しい。

そんな、「作ること」の、前後も楽しいけれど
では、具体的に「作っているとき」は、なにが楽しいのかな?

それを考えてみます。

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古い団地の一室の改装を、自分だけでこっそりやるのでなく
わたしたちの暮らす家は、たくさんの人の手で作られています。

建築士さん、大工さん、職人さんといったプロの方々も携わっているけれど
この家を作ったのは、たくさんの素人さんたちなんです。

家の改装を【DIYリノベーション・ワークショップ】と銘打って、メニューを作りました。

解体・塗装・左官・・・本格的です。

そして・・・やってみたい!

という参加者さんを募りました。
いろいろなタイプの方々が集まりました。

おとなしい人、元気な人、ていねいな人、大胆な人・・・

みんな、初対面です。
でも、「作る」という作業が、人をつなぐのです。

「作る」という行為が
自然と人をつなぐ、コミュニケーション・ツールとなっていたのです。

わたしは、そんな現場の空気が好きでした。
知らない人同士で、ひとつのものを作る時間が、楽しいのです。

みえないものが、作ることで、みえてくる。
かたちになってくる。

その瞬間を、人と共有できることが、楽しいのです。

上手に出来たとか、失敗したとか、結果ではなくて。
作ることそのもので、人と話し考えたりしながら、少しずつ進んでいくこと。
それが自分自身の心に、積み重なっていくことに充実感をおぼえるのです。

これからも、そんな、作ることを、人と一緒に愉しみたい。
そう思っています。

わたしたちの子どもも、大きくなってきました。
ぼちぼち、「暮らす家」の、どこかを一緒になにか。

作ってみたいものです。

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