団地リノベ:「暮らしのハコ301」のできるまで vol.06【壁紙はがし編】

中原 あずさ

中原 あずさ

横浜→東京→長野→神戸、それぞれの土地で暮らしながら成長し、結婚を機に神戸へ。ものつくりの仕事を活かしながら、自分の暮らしをつくることを家族みんなで愉しんでます。

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こんにちは。
団地リノベのお話し、中原あずさです。
 
改修・リノベの現場を公開して、「やりたい!」という人を募り、
「プロから教えてもらう+実際に手を動かしてみる」
というワークショップ型式で、わたしたちの家は出来あがっています。(もちろん全部じゃないけど)
 
その第2弾が、今回ご紹介する「壁紙はがし編」。
 
① まず、なぜ、壁紙を剥がしたのか?
 
② 剥がしたからこそ、わかる欠点。
  その欠点をどう捉えて、どうカバーしたのか。
 
③ 自分でやるからこそ見えてくる、自分が納得する方法
 
について、書いていきますね。
 
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では、①
既存の壁紙に塗料を塗って仕上げようと思っていたけれど、
なんか不自然に壁紙が剥がれていて「あれ?」と思ったから。
 
つづいて②
剥がしてわかったことは、角部屋によくある団地のお悩み、そのままの姿でした。
団地の建てられた時代背景からして(約40~50年前)
今のような高気密・高断熱なつくりではないので
外壁と内壁の間に断熱材が入っていない状態なのです。
 
そのために、冬、室内と室外の温度の差が大きくなると
結露が発生し壁を濡らし、壁紙が剥がれてしまう現象が起きてしまいます。
 
ということで、既存の壁紙は剥がし、
厚めの合板を張り、その上から塗って仕上げることに。
 
ここまでのことを自分たちでやったおかげで、原因がわかりました。
解決策となる断熱材を入れることは、今回の工事では考えていなかったので
暮らしかたを工夫することで、解決できないかを考えました。
 
現状、問題なく過ごせています。
 
・冬、室内と室外で極端な温度差が出ないよう暖房は弱めに。
 
・壁にうっすら結露が出たときは、放置しないで拭き取り乾燥。
 
・壁を覆うように、密着させて物を置かない。
 
 
そんな工夫を重ねながら、団地と愉しく快適に過ごしています。
すべてが思うがまま整い、そろっている暮らしを求める人もいます。
逆に、欠点を自分たちでカバーしながら、快適を見い出しながら
じわじわと理想の暮らしに近づけていく暮らし方もあります。
 
どっちが正解というのではなく、人それぞれなので、
「自分は?」を問いながら、生き、暮らしを見ていけると
家づくりって、自分の関わる部分が多いことに気づくのではないでしょうか?
 
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ちなみに、わたしたちの自宅・団地リノベ『暮らしのハコ・301』は
ほぼ月に1回、誰でも見れる訪れられるよう公開しています。
(季節・自分の仕事状況で毎月ではないのですが・・・)
 
団地リノベ、自分でリノベにご興味あるかた、もしよろしければ、ぜひどうぞ。
なにかの参考になりましたら、うれしいです。
 
詳細は、こちらのサイトからどうぞ
「団地から。プロジェクトin高倉台」

 

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