住まいづくりを楽しむためのコツ vol.3 自分でつくる。

小畦 雅史

小畦 雅史

施主に寄り添うスタイルでお仕事をしている建築家です。既存の建物のリノベーションなどの再活用を得意としています。 自分たちでつくるDIYの手法を組み入れ、家づくりを住み手に近づけようとする試みも進めています。

このライターの記事一覧

住まいづくりを楽しむためのコツ 3回目です。

1.無理しない
2.ゆっくりつくる
3.自分でつくる
4.現場を楽しむ
5.できた後も楽しむ
6.夢をみる

6つのコツのうち今日は3つめ。

 

3.自分でつくる

住まいを手に入れる方法はたくさんあるのですが、今皆さんの中にある選択肢は狭くなってしまっているのではないかと感じることが多くあります。

「建売の住宅を買う」
「ハウスメーカーに頼む」
「近くの工務店に頼む」

が主流になっているのではないかなと思います。

これって、どっちかといえば出来合いの住まいを「購入する」という形になっていて、金額が大きいとはいえ、「お買い物」の感覚が強いです。

でも本当はそうではなくて。

「vol.2 ゆっくりつくる」でお伝えしたように、「住まいづくりに終わりはない」と捉えることが、どのライフステージでも快適に楽しく暮らしていくコツだとすれば、住まいは「買って終わりのもの」ではなく「自分で少しづつつくるもの」だと考えたほうが、その時々の家族の状況にアジャストしやすい、ということはご理解いただけると思います。

「さぁ、やるぞ!」と意気込むのではなく「あー、そろそろ暑くなってきたから扇風機だそうか」という感覚で、「壁の黒板そろそろ汚くなってきたから塗りなおそうか」と考えられるように、自分の心を軽くたもっていると、「住まいづくりを遊ぶ」感覚が徐々に育ってきます。

そのときに大切なのは「業者さんを呼ぼう」ではなく「自分で塗ろう」と考えられること。
業者さんを呼んで、見積してもらって、日程決めて、あ、ちょっと予算オーバーしそうだから塗装じゃ無理かな、誰に頼んだらオトク?なんて考えているうちに2年が過ぎ…なんてことはよくある話です。

そんな時に「明後日休みだからそろそろやるかー。天気よさそうだし友達呼んでついでにBBQでもしよっかなー」なんてノリでできれば手早く、とても楽しめますよね♪

「季節ものの衣服を入れ替えるような手軽さで、自分でつくることを遊ぶ」

これが住まいづくりを楽しむためのコツの一つだと考えています。

次回は4つ目。

「現場を楽しむ」です。

お楽しみにー。

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