1棟まるまるペイントDIYで女子好みの賃貸に♪ 星が丘戸建賃貸リノベーション

小畦 雅史

小畦 雅史

施主に寄り添うスタイルでお仕事をしている建築家です。既存の建物のリノベーションなどの再活用を得意としています。 自分たちでつくるDIYの手法を組み入れ、家づくりを住み手に近づけようとする試みも進めています。

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垂水区星が丘の築40年ほどの戸建て住宅のリノベーションです。

オーナーは格安で物件を購入されましたが、駅から坂を徒歩20分ほどのぼり、さらにながーい階段を上がってやっとたどり着きます。

原状回復できれいにするだけでは住んでもらえるイメージがわかないこの建物。

ターゲットを絞ってここにしかないものを創らないと、家賃や立地の条件だけで考えると選ばれる賃貸にはなりません。

そこで、ターゲットは若い単身女性に絞り、あるきっかけで知り合った女子大生たちによってたかってペイントしてもらって、女子好みな雰囲気に仕上げちゃおう!という企画にしました。

コストをあまりかけないように、キッチン・浴室・WCの設備品や、基本的な間取りは変えず、ペイントだけで女子好みな雰囲気に仕上げていくチャレンジでもあります。

女子大生のペイントDIYチームは当日20名ほど集まり(!)みんなめいっぱい楽しんで作業してくれました。

建築や住まいを学ぶ女子大生たち。
僕が学生の頃もそうでしたが、建築や住まいを学ぶ学科にいるにもかかわらず、実際に空間が創られている現場を見ることはほとんどなく、ましてや自分で作業をすることなんてまったくないのが実情です。
そんな学生さんたちが、モノをつくるリアリティもないまま社会に出て、お客さんの住まいや空間をつくる。
そんな流れの中では「自分の暮らしを自分でつくれる」なんて発想は、住まいを提供する側でさえなかなか持てません。

まずは学生さんたちに、モノをつくる、マチをつくる、暮らしをつくる現実と楽しさを知ってほしい。
そんな願いも込めて、学生さんにDIYやマチづくりに参加してもらう回路として、「神戸女子DIY部」を創り、2017年から活動をはじめました。

神戸女子DIY部についてはまた別の機会にお知らせしますねー。

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