団地リノベ:「暮らしのハコ301」のできるまで vol.04【知るを広めるために】

中原 あずさ

中原 あずさ

横浜→東京→長野→神戸、それぞれの土地で暮らしながら成長し、結婚を機に神戸へ。ものつくりの仕事を活かしながら、自分の暮らしをつくることを家族みんなで愉しんでます。

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こんにちは。

団地リノベのお話し、中原あずさです。

でも、なかなか、リノベのお話しにならないですねえ。

わたしたちが暮らしの舞台として選んだ団地は、
俗に言うオールドニュータウンという響きの町にあります。

人も建物も物も、なんでも年を重ねるのに、
とかく「オールド」というだけで敬遠されがちなムードが漂うことは否めません。

ではなぜか。
それは、知らないから。
だと思うんです。

なら、知ってもらおう。
と思いました。
古いというだけでネガティブなイメージが付きがちなもののイメージを、
くつがえしてやろう!って。

団地は古いけど丈夫か?
YES!
このコラムの舞台となっている神戸・須磨の高倉台団地は、
阪神大震災でも、ピクリともしなかったと訊きます。
(当時、わたしは東京で暮らしていました)
それは、この町、この団地で暮らす人たちの誇りと自信でもあると思えるほど。
みなさん、口をそろえて言います。
「あのとき、ここは大丈夫だった!」と。

団地は時代遅れで不便なのか?
NO!
不便と感じさせる要因として間取りがあります。
暗くて狭いと感じさせるイメージも、この間取りにあるような気がします。
でも、間取りは変えられます。
上で記したとおり、建物のハコが丈夫ということを活かして不要な壁を失くす、
いまの暮らし方に合わせた空間の作り方を考えると、決して不便ではないのです。

団地ってやっぱりダサいのか?
NO!
新築信仰の強い日本。
新築=カッコいい・オシャレ
と思ってませんか?
暮らし方・暮らす人のセンスで、団地は新築にはない味わいをともなって息を吹き返すんです。
中古マンションっていうと、えーーー!だけど
ヴィンテージ・マンションって言葉を変えるだけで、オシャレかも?錯覚するでしょう。

騙すつもりは、もちろんないけれど、
ネガティブな印象を持つもののイメージを、
「実はそうでもないんだな」
と、思ってもらえるようにする、いちばんの方法は、まず、知ってもらうことだな。

そして、知って、
それを広げていくために、どうしたらいいんだろう?

と、考え考え、行き着いた答えが
改修の現場を公開して、みんなでつくろう!ということ。

団地の建物としての可能性を知ってもらうために。
団地が新しい変化に耐えうる可能性を秘めた箱であるということを
知ってもらうために。

まずは、「解体」から!
みんなでやりました!

それ次回!
やっと、リノベだー!

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