住まいづくりを楽しむためのコツ vol.4 現場を楽しむ

小畦 雅史

小畦 雅史

施主に寄り添うスタイルでお仕事をしている建築家です。既存の建物のリノベーションなどの再活用を得意としています。 自分たちでつくるDIYの手法を組み入れ、家づくりを住み手に近づけようとする試みも進めています。

このライターの記事一覧

住まいづくりを楽しむためのコツ 4回目です。

1.無理しない
2.ゆっくりつくる
3.自分でつくる
4.現場を楽しむ
5.できた後も楽しむ
6.夢をみる

6つのコツのうち今日は4つめ。

 

4.現場を楽しむ

 
作り続けることを楽しむために、どうしたらDIYの現場が楽しめるかなーっていつも考えています。
 
べつに全然難しいことじゃなくて。笑
以下にいくつかアイディアを書いていきますね。
 

1.みんなでご飯を食べる

とっても単純ですが、一番リラックスできるし和むんです。
そしてみんなで食べておいしいご飯のバリエーションは無限と行ってもよいでしょう。笑
 
BBQ、お鍋、たこ焼き、ぎょうざ、サンドイッチ、ポットラックにすればその時々で集まるものは未知数です。
この時のご飯もみんなでつくれるものならさらに楽しめます。
 
これの発展バージョンとして、現場をカフェ化もしくはバー化する、というものもあります。
 
コーヒーをおいしく入れるための道具や技術、
作業空間を楽し気に創る演出も加えればなお楽しいですよね。
 
 

2.やってみたかった遊びを入れる

ちっちゃいとき、壁にクレヨンやペンで落書きして怒られませんでしたか?
後でめっちゃ怒られることを覚悟してあえてめちゃくちゃ書いてみたりして。笑
障子紙の張替えの時、もと張ってある障子をびりっびりに破かせてもらってとても楽しかったり。
 
そんな無邪気な楽しさを、大人になっても力いっぱいやってみる。
そしてその遊びは、大人らしく少しレベルの高いグラフィティやコンクリートの素地仕上げ空間づくりにつながっていたりするとちょっと誇らしかったりします。
 
ビニルクロスをはがす必要があるときはそのプロセスに「らくがき」の時間を挟んで遊びを含んだワークショップとして組み立ててみるととても盛り上がります。
 
既存建物の残置物撤去を、お好きなもの持って帰ってくださいー、お宝が眠っているかもしれませんよ!というワークショップにするのも楽しかったです。
 
 
工事の現場、DIYの現場は、ちゃんとしたものを安全に作り出すために、遊びじゃないという意識をもつことも大切ですが、プロである我々がサポートしながらしっかり考えて準備するなど、しかるべき手順を、踏めればよいこと。
 
それよりも大切なのは、いかにその時間を楽しめるかということです。
 
つまり現場を楽しむということは、

「DIYをみんなでしているその時間をどうデザインするか」

これに尽きます。
 
みなさんもぜひぜひ考えてみてくださいねー。
少しだけ、時間の過ごし方について考えてみるだけできっとできます。
 
次回は「できた後も楽しむ」です。
 
お楽しみにー。
 
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